様々な人の協力を得ながら
徹底的な原因追及で問題を解決し
グローバルでの量産体制を整えています

生産技術部(金型)

髙田 規央

2013年入社

生産効率向上を目指して
金型を精査・改善し
量産体制を整えていきます

私が所属する生産技術グループでは、自動車部品を量産するためのプレスの工程企画や金型の製作、生産工場への金型の設置といった、新車立ち上げに関する業務を担当しています。私の部署は、国内外にあるユニプレスの生産拠点に出向いて業務を行うため、他の部署より出張が多く、海外で仕事をする機会が多いのが特徴です。新車立ち上げ時の業務は、まず初めに、社内の関係部署と会議を開き、金型の仕様や工程、レイアウトなどの確認を行うことから始まります。金型が完成すると、その金型によって生産する部品の品質をチェックし、完璧な状態で出荷できるよう立会い確認をします。

私自身の役割は、完成した金型で部品を試作し、改善点を見つけて修正していくことです。例えば、大きくて複雑な形状の部品の場合、試作してみると、机上のシミュレーションでは想定しきれなかったシワや亀裂が鉄板に入ってしまうことがあります。こうした問題を、解析結果を見ながら調整したり、ときには設計部門を通じてお客様に形状の変更を提案してもらったりしながら解決していきます。シンプルな金型でも3~4回は手直ししますし、複雑な金型なら10回以上トライアンドエラーを繰り返すことも珍しくありません。全体の予算と工期が決まっているなかで、お客様からの要求を満たす部品を量産できるようにするのが難しい点です。

金型ができてから量産体制を整えるまでには、設計部門や生産工場など、多種多様な関係者と連携をとって、さまざまな問題・課題の解消に努めます。モノづくりのプロセスに広く関わりながら、他部署の先輩たちからさまざまな知識を吸収し、経験を積み重ねていける点が、この仕事の醍醐味です。開発から量産まですべてを自社で行っているユニプレスならではの良さともいえると思います。また、難解な課題を乗り越えて量産体制を整え、自分が関わった部品が搭載された自動車が街中で走っているのを見たときは、とても感慨深いです。

安易な推測に頼るのではなく、原因の徹底追及を心がけています

例えば、試作した部品の表面に歪みが生じていた場合、まず疑いたくなるのは金型の形状ですが、だからといってすぐに金型に手を加えるわけではありません。作業工程など、他の部分に真の原因が潜んでいる可能性もあるからです。自動車は、一つの車種が何千台、何万台も量産されます。そのため、一見、試作段階で問題が解消されたように感じても、もし施した対策が的を射ていなければ、量産中に問題が再発する恐れがあるのです。私が若手のころ、軽率な対処をしてしまい、量産直前に問題を発生させてしまったことがあり、これが痛い教訓になりました。それ以降は、試作段階で問題が顕在化した際は、真の原因がどこにあるのかを徹底追及するように心がけています。

海外も含めて経験を重ね、得た知見を前工程で活かしてみたいです

以前、アメリカの生産工場に出張して量産体制の整備に携わったことがありますが、当時はまったく英語を話せず、現地のスタッフとうまく意思疎通ができませんでした。その後、会社の研修制度を利用してイギリスでの3カ月間の語学留学に参加しました。留学後、再びアメリカ出張した際は、現地スタッフに自分から積極的にコミュニケーションをとりました。以前に比べて生産計画や金型調整の段取りなど、仕事がうまく進むようになったばかりでなく、プライベートにおいても、食事に誘ってもらえるまで、人間関係を深めることができました。今後も、海外の生産現場を含めて経験を積み上げ、どのようなケースでどのような問題が発生するのか、モノづくりに関する知見を蓄えたいと考えています。そのうえで、設計や解析など前工程で自分の経験や知見を活かせば、さらなる低コスト化や短納期化を実現できると思います。手を挙げれば必ずチャンスを与えてくれる会社なので、ぜひ様々な仕事にチャレンジしたいです。

ユニプレスへの入社を決めた理由

自身が活躍する姿をイメージできた

大学時代の専攻は機械科で、ガス給湯器の省エネ化について研究していました。就職後もこの知識を活かしたいと考え、当初のターゲットは家電メーカーなどでした。しかし、説明会やOB訪問などで話を聞いても、自分がどのように働くのかをイメージできず、悶々としていました。
「自分がやりたい仕事はこれだ」と確信をもてないまま選考に進んでいいのか悩んでいたころに、たまたま学内の掲示板で見かけたのがユニプレスの説明会の情報でした。視点を変えてみようと参加してみると、登場した先輩社員の方々は誰もが気さくで、実務についてもざっくばらんに教えてくれました。このおかげで「自分の手でいいモノをつくりだしていく」という、仕事をする自分をはっきりイメージできたのです。また、先輩方の人となりを見て、このような人たちと一緒に働きたいと思えたことも大きかったです。以降はユニプレスを第一志望にして選考に進み、内定の連絡をいただいた際は迷わず入社を決意できました。
入社して働いてみると、年齢や肩書を問わず、社員の誰もがオープンに接してくれました。また、担当業務にも、自分なりに手応えや面白味を見出せています。就職活動中に着目したポイントは間違っていなかったのだと思っています。

先輩からの就職活動アドバイス

入社経緯で述べたとおり、就職活動に臨んだ当初の私は、研究テーマの延長線上になるような仕事に就きたいと考えていました。これは、理系の学生の多くに見られる傾向だと思います。しかし、本当に大切なのは、過去の経験(研究)ではなく、会社における未来の自分の姿です。安直に目の前の研究テーマに結び付けて視野を狭めてしまうのではなく、「自分は何をやりたいのか」「どのようなキャリアを望むのか」などをじっくり考えてみていただきたいです。そのうえで幅広く会社をまわっていれば、働く姿をイメージできるところに出会えるはずです。
私個人としては、好奇心や探求心の旺盛な人に仲間になっていただきたいと思っています。。やりたいことや望む働き方を具体的にイメージできる会社がユニプレスだったなら、とても光栄です。頑張ってください。