社内の関連部署の協力を得ながらお客様が求める品質を実現します
自動車の部品は、机上で設計した通りにすんなりつくれるものではありません。鉄板をプレス加工してみたら形状は設計通りでも、求める精度や見た目を実現できなかったり、部品同士を溶接してみたら、溶接がうまくいかず、製品がお客様の求める品質をみたしていなかったりする場合もあります。そこで、ユニプレスでは、品質保証部が製品の品質をチェックし、お客様の要求を満たす基準に達するまで、設計部門や生産部門に修正を依頼しています。私が所属しているグローバル新車品質保証グループでは、国内外問わず、量産に向けて、ユニプレスが納入する試作部品の品質をチェックしています。
私たちがチェックした部品に問題があった場合は、関係部署に修正を依頼することになりますが、どこがどのように問題なのか、それをどのように解決するべきなのかを自身できちんと理解・整理しておかなければ、相手に正しく伝えることはできません。部品の形状や大きさ、溶接の有無などにより、問題が発覚した場合の対処法が異なります。先輩社員や各部門のベテラン社員に助けていただきながら仕事を進めていますが、日々、自身の知識不足を痛感しています。
苦労が多い半面、様々な部署の人たちとの連携を要する点は、この仕事の魅力だとも感じています。コミュニケーションを深めるなかで自身の問題解決能力を高めている実感があります。また、ユニプレスでは開発から量産まですべての生産工程を手掛けているため、一貫性のある環境下で自身の仕事の意味や意義を理解できますし、各部門の社員と連携を取りやすく、多種多様な知見を養う機会に恵まれています。
知識を深め関係を構築するため、積極的にコンタクトをとっています
品質保証部では、車種毎に担当が決まっており、新車が立ち上がるまでの1年半~2年ほど、その車種に携わります。私は、入社2~3年目にかけて、先輩と一緒に約35点の部品を使う新型ノートの立ち上げを担当しました。初めての担当車種で、部品の専門知識だけでなく、各部署の役割も分からず、社内の人脈もない状況でした。社内には女性エンジニアが少なく、顔を覚えてもらいやすかったので、まずは人脈を広げることからはじめました。具体的には、話しかけられたら必ず笑顔で対応する、自分からあいさつする、時には仕事に関係のない雑談もする、といったことを積み重ね、担当開始から1年余りで、お客様や工場関係者、生産技術の人等、様々な人と信頼関係を構築することができました。私は、この経験から、周囲と積極的にコンタクトを取り、仕事を進めることの大切さを学びました。
私は化学系出身なので覚悟していたことですが、実務では分からないことにぶつかる機会が多くあります。もちろん、まずは自分なりに調べますが、それだけで終わらせず、部署を問わず、仕事で関わる先輩社員に、自分の考えや調べた結果が正しいか確認するよう心がけています。単に正確な答えを得たいというだけでなく、異なるアプローチ法や、プラスアルファの情報などを教えていただけることもあるからです。
いま担当している案件をやりきることが目下の目標です
新型ノートの立ち上げを担当し、一つの案件を最初から最後まで経験できたことで、多少なりとも知見を蓄えることができましたが、まだまだ知識が足りないと感じています。当社の代表として、お客様とコミュニケーションをとるにあたり、溶接やプレスについての知識が不足しており、自分だけでは対等に話ができていないことを痛感しています。現在は、海外で立ち上がる別の車種に主担当として関わっていますが、当面は、この案件をしっかりやりきることが目標です。今はまだ部品数の少ない案件を担当していますが、“若手”と称されるうちに自分から積極的にコミュニケーションをとることで、先輩方から知識を吸収し、いずれは部品数の多い案件でも一人で担当できるようになりたいと考えています。
ユニプレスへの入社を決めた理由
長く需要を見込める製品を扱い、女性でも技術職として働ける点が決め手でした
就職活動当初は、どのようにして会社を選べば良いのか定められなかったので、大学で開催される説明会に多数参加していました。さまざまな会社を見るなかで、自分なりに就職先に求める条件を、次の3つに整理しました。1つ目は、「技術職として就職できること」で、就活を始めた当初から条件にしていましたが、新しいことにチャレンジするのは歓迎だったので、自身の専攻である化学系には特にこだわりませんでした。2つ目は、「長く需要を見込める製品を扱っていること」です。自身が長く働くことを見越して、事業として息の長い製品を扱っていることが大切だと考えました。そこで注目したのが家電や自動車などの部品メーカーです。3つ目は、「実家から通えること」でした。ずっと実家暮らしだった私にとっては、社会人として未知の世界に飛び込むことになるため、万全のスタートを切るために、実家から通える範囲で会社を探しました。
こうした条件で会社選びをしていたなかで出会ったのがユニプレスでした。説明会や面接で出会う社員の方々から、学生に寄り添う誠実さを感じたこと、女性技術者も活躍していると聞いたことから、「ここなら安心して働ける」と思えたので、入社を決意しました。
先輩からの就職活動アドバイス
就職活動を振り返ってみて、特に正しかったなと思うのは、先入観を持たないようにしたことです。世間には無数に会社があって途方に暮れてしまうので、絞り込むことから始めたくなりますが、視野を狭めてしまうのはもったいないと思います。できるだけ幅広く業界や会社を見て、どのような仕事があるのかを調べることからスタートすると良いでしょう。いろいろ見聞きするなかで、会社を選ぶ自分なりの基準が明確になってくるはずですが、もし迷ってしまうようなら「ここだけは譲れない」という条件を考えてみると良いと思います。
また、入社後の実体験をもとにすると「難しそう」「やったことがなくて不安」という分野でも、挑戦してみればなんとかなるものです。思い切って、ご自身の道が拓けるような会社・仕事を選んでください。応援しています!