メタル部品の設計を経て樹脂部品の設計に携わっています
私は中国の大学で材料工学を専攻しており、日本の大学との共同教育プログラムで日本に留学し、大学院まで進学しました。大学院で研究を進めるなかで、日本の最先端の技術について、企業の実務の中でも学びたい、モノづくりに携わりたいと思い、日本での就職を決めました。
ユニプレス入社後は、車体技術開発センター メタル部品グループ(当時)に配属され、車体骨格部品の設計、工程検討、技術見積書作成などの業務を担当しました。3年ほど勤務した後、現在の車体技術部に異動し、樹脂部品の設計を担当しています。具体的には、フロアーアンダーカバー、フェンダープロテクターといった、主にエンジン下部やタイヤ周りに使用される部品で、小石や泥水からエンジン等の重要部品を守る機能や、空気の流れを良くすることでクルマの燃費向上に寄与する機能が求められる部品です。
耐久/耐熱性・成形性・生産性を満たすために、試行錯誤をする仕事です
樹脂部品の設計は、お客様から細かな仕様データが指定されることが少ないため、メタル部品に比べて設計の自由度が高い点が特徴です。お客様がもとめる性能・成形性・生産性を同時に満たすよう知恵を絞って設計するため、苦労することも少なくありませんが、様々な要件を満たすための設計を一から考えられる点は面白いです。また、納得できる形状の製品が設計できたとしても、軽量化や騒音対策といった性能との両立が難しく、時には成形さえ難しい場合がありますが、そのような難しい要件を満たした製品設計を実現できた際は大きなやりがいを感じます。
多くの樹脂部品は、当社独自のプレス技術であるUSS工法・USM工法等を活用することで、従来のインジェクション(射出成形)工法よりも、薄く・軽く・低コストの樹脂製品を生産することができます。そのため、お客様に当社の工法の特徴を理解してもらいながら、お客様の要望を汲み取り、性能・成形性・生産性のバランスを満たした仕様を設計していきます。
語学力も活かし、樹脂部品の可能性を広げたいと考えています
私は中国からの留学生だったため、入社後に実際仕事を始めてみると、学生時代までは馴染みがなかったビジネス用語や専門用語の習得に苦労しました。しかし、外国籍だからといって特別扱いされることもなく、他の人と同様に対応してくれたのは、私にとって馴染みやすく、周囲の方々に相談しながら、仕事をやってこられたと感じています。
また、メタル部品Gに所属していた際は、海外の車種を担当していたため、インドネシアやインドといった海外の設計者との会議で英語を使う機会がありました。現在は、中国との会議や資料作成、メール翻訳といった場面で、母国語を活用する機会もあり、私の語学力も活かして、将来はグローバルに活躍できる技術者をめざしたいと思っています。
現在のクルマで樹脂部品が使われる場所は、主にタイヤ周りやエンジン下部などに限られていますが、今後は、今より広範囲の部品に使用されることが増えるのではないかと期待しています。電気自動車が増えれば、よりクルマの軽量化が必要になるからです。将来は、今の樹脂技術を用いて、バッテリーケース、骨格部品などの樹脂化にもチャレンジしてみたいと夢を描いています。
ユニプレスへの入社を決めた理由
会社説明会の印象が決め手
私が来日当初、日本で就職することまでは考えていませんでしたが、留学中に、日本で最先端の技術やモノづくりに携わりたいと考え、日本で就職活動を行いました。
ユニプレスに決めた理由の一つが会社説明会です。説明会では、先輩社員や人事の方が丁寧に説明をしてくれたことに好感を持ちました。丁寧な対応から温かい印象を持ち、この会社であれば、しっかりと経験を積みながら、長く働くことができると感じたからです。
また、海外との関わりと英語教育制度も魅力でした。急速に海外の拠点を増やしていっているユニプレスで働くことになれば、業務の中で部署や担当によって大小は違えど、海外と連携していくことになりますし、留学制度を始めとした英語教育が充実しており、この会社であれば成長できると考えました。
先輩からの就職活動アドバイス
ホームページを見ただけでその会社を理解したつもりになるのではなく、実際にその会社に足を運び、社員の方々に会って話をしてみてください。私自身、ユニプレスの会社説明会に参加した際に、事前に抱いていたイメージと違う発見があり、とても驚いたことを覚えています。
当社はグローバルに事業を展開しているため、仕事で海外へ行くチャンスもあります。海外のエンジニアや工場関係者と協力して進める仕事も少なくありません。「将来海外で仕事をしてみたい」という考えを持った学生は、当社に向いていると思います。
語学力を活かしたいという学生はもちろん、現在外国語が苦手でも、人と人は様々な形で交流できますので、「やってみたい」という思いがある方は、ぜひ心配しないで飛び込んできてください。