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CHINA
下村 隼介Shimomura Shunsuke
2004年入社
出向前/車体技術開発部
出向先/ユニプレス中国会社(UPC)技術開発部共同開発課
現地での仕事内容
車体プレス部品の工程設計(見積)を作成し、受注後はお客様との窓口となり部品の仕様検討を行っています。具体的には、部品に求められる性能、成形性、生産性、コストなど、多岐に渡る生産要件を一つ一つクリアし、お客様が求める性能を満たす部品仕様を決めることが私の役割です。各国で環境規制が強化される中、自動車の軽量化に対するニーズは高まっています。その中で当社が扱っている車体プレス部品は特に軽量化が求められています。中国においてもハイテン材(超高張力鋼板)を採用する部品が年々増えており、新たな技術課題も発生しています。
私は車体プレス部品の開発・設計で発生する技術課題について、日本の関係部門と連携して解決し、無事に新車立上を迎えられるようサポートしています。仕事を進める上で、現地と日本との情報共有がとても重要です。情報の遅れや間違った情報は現地での仕事の遅れに繋がるため、日本とは密に連絡を取るようにしています。
日本との違い
近年中国車種は開発期間の短期化が進んでおり、仕様検討のための時間が年々短くなっています。そのような状況でも各部署が協力し、短納期の仕事をやり遂げています。どのような要求に対しても対応してしまう現地社員の決断力と行動力にはとても驚かされています。また、現地の職場では、基幹職含め多くの女性が在籍しており、男性と変わらず活躍しています。
ユニプレス中国には日本語を話せる現地社員が大勢いるため、現地社員とは日本語で会話をしています。しかし、細かい言葉のニュアンスの違いなどから、会話の内容が間違って伝わってしまうことがあるため、確実に相手に理解してもらうまで丁寧に話すように心掛けています。
最近は徐々にではありますが、必要最低限の中国語は覚えてきました。また、日々の通勤では、安全を考慮し、自動車や自転車の運転は会社で禁止されていますが、バス、地下鉄、タクシーなど公共交通機関が整っており、料金も安いためよく利用しています。徒歩圏内にスーパーやファーストフード店もありますが、日本製の生活用品(洗剤・衣類など)は高めです。
現地の社員とのエピソード
会社主催の食事会や旅行などのイベントが多く、可能な限り参加するようにしています。先日はバーベキューと綱引き大会があり大変盛り上がりました。このような現地社員との交流を通じて、何でも気軽に話し合える関係を築いています。
海外勤務ならではの魅力と苦心点
中国では、全ての車種、部品が自分の担当範囲になるため、日本では経験しなかった車種や部品も扱います。また、日本を介さずに中国だけで開発・生産するプロジェクトもあり、独自の新技術に携われることも魅力です。
私が住んでいる地域は、日本語学校や病院が家の近くに無く、家族帯同は現実的に厳しいため、単身赴任をしており、私も家族も寂しい思いをしています。(私だけかな!?)中国は2月に日本で言う正月にあたる「春節」があり、2週間休暇になります。中国には世界遺産も多いため、この連休を利用して国内旅行している駐在員もいます。